私の使命は、皆さんが安心できる未来、すべての人が輝く愛知の未来をつくっていくことです。
私は知立市選出唯一人の県議会議員として、1期目は「愛知・知立の未来を拓く」をテーマに掲げ、計画されてから40年以上懸案であった知立駅周辺連続立体交差事業、いわゆる鉄道高架事業を着工させ、リニア中央新幹線開業を見据えた100年に一度のまちづくりを始めることができました。あわせて、知立に息づく様々な営みや暮らしに対して、地域産業振興やコミュニティ再生の取組を強化することによって、古き良き伝統を受け継ぎつつも、時代の要請に合わせて新しい形へと磨きをかけて創造していく新しい動きが生まれました。
そして、2期目のテーマは「つながろう、愛知・知立」と掲げ、子ども子育てや教育支援をはじめ、高齢者や障害者の福祉増進、産業雇用の拡大、道路(交通安全対策)や河川(豪雨対策)の整備に重点志向で取り組むことで、安心して暮らせるまちづくりを前進させ、知立市は7万人を超える規模にまで発展することができました。
続いて、3期目のテーマは「愛知・知立はひとつ」、「愛知・知立に尽くす」と掲げ、観光資源の発掘・発信をはじめ、放課後子ども教室の充実などの子育て支援拡充や、認知症対策などの高齢者健康支援拡充、知立駅周辺整備の着実な推進、交差点改良などの交通安全対策、パトカー増車などの防犯治安対策に積極的に取り組むことで、自信と誇りを持って暮らせるまちづくりを進化させ、知立に住み続けたいと思う方の割合は70%を超えるまで好感度を向上することができました。
さらに、4期目のテーマは「愛知・知立の未来はここから始まる」と掲げ、新型コロナ感染症が流行する中、医療提供体制、検査体制の充実・強化、ワクチン接種体制の整備とともに、感染状況に応じた経済社会活動支援に取り組み、また、ICT(情報通信技術)の積極的活用による働き方やライフスタイルに変化を加え、様々な国籍の外国人県民の活躍を促す取組によって、お互いの命を守り、多様な価値観を認め合う社会の土壌を築くことができました。
これからもこの流れを絶やすことなく、愛知県政並びに知立市政を「もっとずっとしっかりと」力強く推進してまいります。
さて、愛知の経済全体の大きさである県内総生産は、直近の数値で約42兆円です。東京に次いで全国第2位となり、日本の経済産業をけん引する成長の原動力として、愛知は大きく発展してきました。
私はこれまで、愛知の経済産業力を強化して雇用を増やし、人づくりを進めてすべての人が活躍することで、地域がさらに元気になるという好循環を前進させるため、県政各般にわたり全力を傾けてきました。具体的には、自動車産業においては次世代自動車(CASE(新しい車の開発の方向性)、MaaS(新しい移動の概念))、自動運転システムの実証実験、国内最大のスタートアップ(新たな価値を創造し、急成長を目指す企業)支援拠点「STATION Ai」の整備促進、県内各地域への企業立地・再投資や研究開発支援など、愛知の産業力強化とイノベーション創出に力を尽くしてきました。
また、不妊治療の保険適用、幼児教育・保育の無償化、併設型中高一貫校の導入、ICTや空調設備など県立学校の環境改善、女性の活躍促進、高齢化による認知症対策、障害者の社会進出促進などすべての人が輝くための様々な取組も進めてきました。
さらに、2034年度のリニア中央新幹線開業による移動時間短縮のメリット、いわゆるリニアインパクトを生かすために名古屋第二環状自動車道の全線開通を始めとする道路ネットワークの整備に力を入れるとともに、港湾の機能強化、中部国際空港の第二滑走路、名鉄三河線豊田方面の複線化・特急運行の整備促進にも力を注いできました。
これから、グローバル化の進展やそれに伴う感染症リスクの拡大、デジタル技術の急速な進展などの変化に対応し、イノベーションを巻き起こし、愛知が今後も日本の成長エンジンとして、我が国の発展をリードしていくためには、2024年度のSTATION Ai開業、2025年度の愛知県新体育館、基幹的広域防災拠点開業、2026年度のアジア競技大会・アジアパラ競技大会開催、2034年度のリニア中央新幹線開業、セントレア第二滑走路供用開始、2028年度の新知立駅開業など、愛知の未来を形づくるプロジェクトを確実に成功させなければなりません。
もちろん、景気経済、雇用、医療、介護、福祉、子育て、教育、人づくり、女性の活躍、防災、防犯、交通安全など、愛知の発展を支えるすべての皆さんの生活を取り巻く不安を一掃する安心の社会を再構築することを第一に考え、誰もがいきいきと暮らせる希望がゆきわたる社会に成熟させるとともに、農林水産、環境、エネルギー、学術、芸能・文化、観光、多文化共生での新たな価値の創造によって、皆さんが真に誇れる風格ある愛知を確立したいと考えています。
これからの道のりにおいて、いかに困難が待ち受けていようとも、何としてもという強い信念をもって挫けず、これまでに皆さんからいただいた信頼と期待の上に、十二分に連携し手を携えて、「愛知の未来、知立の明日を切り拓く」ため、「もっとずっとしっかりと」全力を傾注していきたいと考えています。
5期17年にわたる経験と確かな実績をもとに、引き続き一層のご指導とご支援を賜りますよう御願い申し上げます。